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ナイジェリア:首都アブジャで爆弾テロ

2014年04月16日

ナイジェリアのアブジャの南郊5キロにあるニャニャ(Nyanya)のバス停で、4月14日、朝の通勤時間帯に、バス2台に積み込まれた爆破装置が爆発し、少なくとも71名が死亡し、124名が負傷した(日本人の死傷者はいない)。目撃者の話では 耳をつんざくような爆発音がして、周りは逃げ惑う人々で大混乱になったという。犯行声明は出ていないが、治安当局はイスラム過激派組織のボコ・ハラム(ハウサ語で「西洋の教育は罪」の意味)の犯行を疑っている。

ナイジェリアの北東部ではボコ・ハラムによるテロ事件が多発しているが、アブジャでは、2011年に国連施設やキリスト教会を狙った爆弾事件が発生した以降、テロ事件は殆ど起きていなかった。

ナイジェリア政府は2013年5月に、北東部の3つの州に非常事態宣言を発令してボコ・ハラム(勢力は数百人規模とされるが正確な人数は不明)に対する掃討作戦を展開しているが、テロは収束していない。

北東部のボルノ州チボクで、4月14日深夜から15日未明 にかけ、女子高校にボコ・ハラムとみられる武装集団が侵入し、女子生徒ら100人以上を拉致したとの報道もある。

ナイジェリアでは、他にもボコ・ハラムから分派したイスラム過激派組織「アンサル」(正式名称「ブラック・アフリカのムスリム同胞を守る警護隊」)による外国人誘拐事件が散発しており、大きな脅威となっている。

外務省は、ナイジェリアの各地域について、その危険状況に応じて、それぞれ「渡航の是非検討」、「渡航延期勧告」、「退避勧告」の危険情報を発出しているので、詳しくは外務省ホームページで確認して下さい。

テロは、欧米関連施設や政府・治安関係施設、外国人が多数集まるような場所、宗教施設等で起きやすいので、できるだけ近寄らない、十分に警戒する等の注意が必要です。

また、一般犯罪も多発しているので、外出時は信頼のおける人のアテンドを受けることが望ましい。 (浮野 淳)


注:本ニュースは、海外に渡航・滞在される方が、ご自身の判断で安全を確保するための参考情報です。ニュースを許可なく転載することはご遠慮下さい。

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