アフガニスタン: カブールの高級ホテルがテロ襲撃
2014年03月22日
2014年3月20日夜、首都カブールにあるセレナホテルに4人組の武装グループが侵入して、銃を乱射。外国人4人を含む9人が死亡、6人が負傷した(日本人は含まれていない)。
反政府武装勢力のタリバンが犯行声明を出した。タリバンは、4月5日に予定されているアフガニスタン大統領選挙について、3月10日に選挙妨害宣言を出して、選挙関係者や治安部隊などに対するテロを予告している。
セレナホテルは、アフガニスタンのどこのホテルよりも警戒が厳重であるとされ、外国人の滞在者が多いことで知られる。
報道によれば、客を装ったタリバンの若者4人が、靴下の中に拳銃を隠し持ち、所持品検査をかいくぐってホテルに侵入して発砲。治安部隊との銃撃戦で、4人は全員射殺されたとのこと。
警備が行われている場所でも、テロリストはそのスキをついたり、関係者を脅して協力者に仕立て、攻撃を仕掛けてくるケースがある。
外務省はアフガニスタンについて、「退避勧告」を発出している。また、今回の事件の発生直前に、「大統領選挙等に関する注意喚起」を出して、外国人が多く集まるセレナホテル、コンチネンタルホテル等の主要ホテルやレストランなどもテロの標的となる可能性があるとして、国外への早期退避を呼び掛けている。アフガニスタンの治安は悪化しており、テロは今後も発生が見込まれる。(長谷川 善郎)
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