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ケニア:ナイロビで爆弾テロ

2014年04月01日

ケニアの首都ナイロビで2014年3月31日夕方、爆弾テロがあり6人が死亡、多数の負傷者が出た。現場はナイロビ市内のイスリー地区で、ソマリア人が多く済む地域。現地では、リトル・モガディシュとして知られる。目撃者の話では、人が多く集まっていたバス停留所や飲食店をめがけて、複数の手投げ弾が投げられたようだとのこと。これまでのところ犯行声明はないが、治安当局はアル・シャバーブ(隣国ソマリアのイスラム過激派組織)の犯行を疑っている。2011年10月、ケニア軍がアル・シャバーブを掃討するためにソマリアに侵攻したことから、アル・シャバーブによるケニア国内での報復テロが始まった。同年10月、ナイロビ市内にあるバーに手投げ弾が投げ込まれたのをきっかけにケニア各地でテロが多発。2013年9月には、ナイロビのウエストゲート・ショッピング・モールが4人組のイスラム武装グループに襲撃され、死者67名、負傷者は約180名に上った(居合わせた日本人数名は、全員無事脱出)。アル・シャバーブが犯行を認め、その後もアル・シャバーブが関与したテロが相次いでいる。ケニア国内には、ケニア人主体の過激派組織「アル・ヒジュラ」があり、アル・シャバーブの犯行に加担しているとの報道もある。

ケニアでは、今後もテロが継続するとの認識を持ち、また強盗などの一般治安も悪化しているので、外務省や在外公館などから最新の治安情報やリスク軽減策を入手して、十分に注意して下さい。 (浮野 淳)


注:本ニュースは、海外に渡航・滞在される方が、ご自身の判断で安全を確保するための参考情報です。ニュースを許可なく転載することはご遠慮下さい。

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