OSCMA 海外安全・危機管理の会

NPO法人 海外安全・危機管理の会


会員専用ページへ

危機管理人材育成講座(ご案内)

受講者募集のご案内

2021年に入ってからも新型コロナウィルス感染拡大問題は各方面に大きな影響を及ぼしており、ミャンマーでの軍事クーデターの発生、イエメン紛争の激化や米中対立のエスカレートなど、海外で活動する企業や団体にとって危機管理の重要性がこれまで以上に高まっております。

NPO法人海外安全・危機管理の会(OSCMA)では、ますます不安定化が増す世界の中で、様々な危機事態に対応できる人材の育成に貢献すべく、「危機管理人材育成講座」を昨年4月に開講し、100名近い方々にご参加いただきました。4月より新たなプログラムを加えて2021年度の講座をスタート致します。

貴社の危機管理担当者の人材育成に当講座をお役立ていただければ幸いです。皆様のご参加をお待ちしております。

NPO法人海外安全・危機管理の会(OSCMA)
代表理事 菅原 出

 

 

>> 2021年度 危機管理人材育成講座 応募要項へ

2021年 プログラム(前期)

日時 講義内容 講師
第1回:4月19日(月)
15:00-17:00
無料オンライン講座

15:00-16:00
「世界の治安情勢とテロ・リスク」
国際情勢の大きなトレンドや新たなリスクについての認識を深めたいと思います。

 

「バイデン外交、米中対立と世界の治安情勢」
OSCMA代表理事の菅原が、バイデン政権の外交・安全保障政策によって米中「新冷戦」が世界中に波及し、新たな政治リスク、治安リスクを生む可能性があることを解説します。

菅原 出(国際政治アナリスト、NPO法人海外安全・危機管理の会代表理事)

中央大学法学部政治学科卒業後、オランダ・アムステルダム大学に留学。国際関係学修士課程卒。東京財団リサーチ・フェロー、英危機管理会社役員などを経て現職。米国を中心とする外交、中東の安全保障やテロリズム、治安リスク分析や危機管理が専門。著書に『外注される戦争』(草思社)、『秘密戦争の司令官オバマ』(並木書房)、『リスクの世界地図』(朝日新聞出版)、『「イスラム国」の「恐怖の輸出」』(講談社現代新書)、『米国とイランはなぜ戦うのか?』(並木書房)等多数。

16:00-17:00 「最近のテロ情勢と外務省のテロ対策」
外務省領事局邦人テロ対策室長の石丸淳氏に、最近のテロ情勢や外務省の取り組み、<テロ+感染症複合リスク>への備えの重要性についてお話いただきます。
石丸 淳氏(外務省領事局邦人テロ対策室・室長)
1999年外務省入省。総合外交政策局国連政策課、総合外交政策局企画課、在オーストリア日本国大使館一等書記官、総合外交政策局国際平和協力室首席事務官、アフリカ部アフリカ第一課首席事務官、国際協力局国別開発協力第二課首席事務官、国際協力局国別開発協力第一課首席事務官、内閣府情報保全監察室参事官を経て、2020年8月から現職。
第2回:5月20日(木)
15:00-17:00
有料オンライン講座
「南スーダン危機と国外退避」
2016年7月、南スーダンの首都ジュバで大統領派と副大統領派の戦闘が再燃し、現地の治安が急速に悪化。現地で経済協力活動に携わっていたJICA関係者の安全確保が大きな問題となりました。当時JICA南スーダン事務所の所長を務め、JICA関係者の安全確保や国外退避に奔走された古川氏に、当時現場で何が起き、どのように関係者の退避を実行したのかについてお話しいただきます。
古川光明氏(静岡県立大学国際関係学部教授)
学部卒業後、清水建設株式会社での勤務を経て、JICAに入団。その後、JICAタンザニア事務所次長、外務省経済協力局政策課課長補佐、JICA無償資金協力部計画課課長代理、総務部総合調整チーム長、イギリス事務所所長、上席研究員、南スーダン事務所所長、安全管理部部長などを歴任。社会学博士(一橋大学)。2019年4月より現職。
第3回:6月22日(火)
15:00-17:00
有料オンライン講座
「プロに学ぶ情報分析の手法」
危機管理担当者にとって、国際紛争からテロ・暴動まで、海外赴任者・出張者の安全にかかわる様々な脅威情報を収集し分析することは、重要な業務の一つです。元防衛省情報分析官でインテリジェンス関連の著書も多数執筆されている上田篤盛氏に、プロが実践している情報分析の手法についてお話いただきます。
上田篤盛氏(元防衛省情報分析官、軍事アナリスト)
1960年広島県生まれ。防衛大学校(国際関係論)卒業後、1984年に陸上自衛隊に入隊。幹部レンジャー課程修了後、87年に陸上自衛隊調査学校の語学課程に入校以降、情報関係職に従事。1992年から95年にかけて在バングラデシュ日本国大使館において警備官として勤務し、危機管理、邦人安全対策などを担当。帰国後、調査学校教官をへて戦略情報課程および総合情報課程を履修。その後、防衛省情報分析官および陸上自衛隊情報教官などとして勤務。2015年定年退官。著書に『戦略的インテリジェンス入門─分析手法の手引き』『中国が仕掛けるインテリジェンス戦争─国家戦略に基づく分析』『中国戦略“悪”の教科書─兵法三十六計で読み解く対日工作』『武器になる情報分析』『未来予測入門』等多数。
第4回:7月19日(月)
15:00-17:00
有料オンライン講座
「メディカル・インテリジェンスと危機管理」
外務省医務官としてモンゴル、ホンジュラス、アフガニスタンやマイアミで在外公館に勤務され、様々な健康危機から邦人を守る活動に奔走され、また横浜や東京の検疫所で感染症水際対策の最前線を経験された古閑比斗志先生に、人脈と情報を駆使して最悪の事態に備えるシステムづくりの重要性についてお話いただきます。また、新型コロナウィルス対策として地元埼玉県の医療機関と進めている取り組みについてもお話いただきます。
古閑 比斗志氏(NPO法人JAMSNET東京監事/ふかやクリニック院長)
1960年生まれ。89年、愛媛大学医学部卒業。95年、外務省入省後、モンゴル、ホンジュラス、上海、本省専門官、外務省診療所、アフガニスタン、マイアミなど外務省及び在外公館に勤務。帰国後、厚生労働省横浜検疫所検疫衛生課長、関西空港検疫所企画調整官、東京検疫所等に勤務。感染症のみならず、NBC(核・生物・化学)にも造詣が深い。また、NPOを通じて医療支援ネットワーク活動も行う。日本渡航医学会評議員。2020年の著作『ウイルスと外交 メディカル・インテリジェンスの舞台裏』(扶桑社新書)が話題に。
第5回:8月17日(火)
15:00-17:00
有料オンライン講座
「ダッカ・テロ事件を経験して ―事件発生前から救出まで何を考えどう行動したのか」
2016年7月1日にバングラデシュの首都ダッカにあるレストランがイスラム過激派グループの襲撃を受け、外国人18名を含む28名が死亡したテロ事件は、世界中に大きな衝撃を与えました。このテロ事件での日本人唯一の生存者・渡辺玉興氏に事件発生前から救出まで何を考えどう行動したのかについてお話いただきます。
渡辺玉興氏(株式会社アルメックVPI 海外業務室長)
1996年4月「株式会社アルメックVPI」入社以来、20年以上途上国の運輸交通セクター、特に都市交通計画業務や技術協力に従事。フィリピン、インドネシア、ベトナム、タイ、バングラデシュ、インド、トルコでJICA、世界銀行やアジア開発銀行の案件に従事。バングラデシュでは、1999年に世界銀行の案件で渡航して以来数多くの案件に従事。2016年6月からJICAのダッカ都市鉄道1号線と5号線のフィジビリティ調査において総括として参画。
第6回:9月30日(木)
15:00-17:00
有料オンライン講座
「アルジェリア人質テロ事件から考えるハードとソフトのテロ対策」
2013年1月にアルジェリア・イナメナスの天然ガス施設で発生した人質テロ事件は、30名以上のテロリストの集団が、天然ガス施設という国家の重要拠点を襲撃し、日本人10名を含む外国人40名の命を奪った惨事として、今も海外安全・危機管理に携わる人々の記憶に鮮明に残っています。この施設は、ハード及びソフト面でのセキュリティ対策に多くの欠陥があったことから、実践的なテロ対策を考える上で多くの示唆や教訓を与えてくれます。本事件を徹底的に研究したOSCMA代表理事の菅原が、この事件の検証を通じて現場サイトのテロ対策について解説いたします。
菅原 出(国際政治アナリスト、NPO法人海外安全・危機管理の会代表理事)

中央大学法学部政治学科卒業後、オランダ・アムステルダム大学に留学。国際関係学修士課程卒。東京財団リサーチ・フェロー、英危機管理会社役員などを経て現職。米国を中心とする外交、中東の安全保障やテロリズム、治安リスク分析や危機管理が専門。著書に『外注される戦争』(草思社)、『秘密戦争の司令官オバマ』(並木書房)、『リスクの世界地図』(朝日新聞出版)、『「イスラム国」の「恐怖の輸出」』(講談社現代新書)、『米国とイランはなぜ戦うのか?』(並木書房)等多数。

 
 

>> 2021年度 危機管理人材育成講座 応募要項へ

2021年 プログラム(後期)

日時 講義内容 講師
第7回:10月7日(木)
15:00-17:00
有料オンライン講座
「武器・兵器から考える脅威と危機管理」
海外で活動するビジネスマンにとって、今や銃撃テロ、爆弾テロに加え、ドローンや弾道ミサイルによる攻撃までが、より身近な脅威になっています。しかし武器や兵器について学ぶ機会のない多くの日本人にとって、何がどの程度危険で、どのようなリスクに備えなければならないのかについて正確な知識を得ることは容易ではありません。元自衛隊武器学校長で陸戦兵器の専門家である市川文一氏に、企業の方々の安全対策に役立つような銃器や爆弾、ミサイルの脅威に関して解説していただきます。
市川文一氏(元陸上自衛隊武器学校長)
1983年防衛大学校卒業後、陸上自衛隊入隊。武器学校幹部上級課程修了後、武器科職種の幹部として第10武器隊、武器学校などで勤務。幹部学校指揮幕僚課程修了後、陸上幕僚監部人事部補佐課人事第一班、陸上幕僚監部防衛部防衛課防衛班などで勤務。2002年1等陸佐。第13後方支援隊長、統合幕僚監部人事室長、装備施設本部武器課長、陸上幕僚監部武器化学課長、東北方面後方支援隊長、愛知地方協力本部長を歴任。2015年陸将補。陸上自衛隊武器学校長を最後に2017年8月に退官。著書に『猫でもわかる防衛論』(大陽出版)、『不思議で面白い陸戦兵器』(並木書房)等がある。
第8回:11月18日(木)
15:00-17:00
有料オンライン
(一部対面)講座
「プロ登山家に学ぶ生き残る技術 -生き残った人の7つの習慣」
 
小西浩文氏(無酸素登山家)
1962年、石川県に生まれる。15歳で登山をはじめ、1982年、20歳でチベットの8000メートル峰シシャパンマに無酸素登頂。1997年には日本人最多となる「8000メートル峰6座無酸素登頂」を記録。酸素量が平地の3分の1になる8000メートル峰でも、酸素ボンベを使用せず、自らの肉体と精神力を鍛えて登ることを信条とする。20代後半から30代前半にかけて、3度のガン手術を経験。ガンの手術の間に2座の8000メートル峰、ブロード・ピークとガッシャーブルムⅡ峰の無酸素登頂に成功。ガン患者による8000メートル峰の無酸素登頂は、人類初となる。

また映画『植村直己物語』に出演、映画『ミッドナイトイーグル』の山岳アドバイザーを務める。現在は、これまでの経験を生かし、全国で講演活動や、経営者、ビジネスマン、アスリートを対象にした総合的なコーチングを行っている。著書に、『生き残る技術』『勝ち残る!「腹力」トレーニング』(ともに、講談社+α新書)、『「無酸素」社会を生き抜く』(日本経済新聞出版社)などがある。

第9回:1月21日(金)
18:00-20:00
有料オンライン講座
「経済制裁の理論と実際: 軍事力を行使しない魔法の杖か? それとも圧力かけたふりの言い訳か?」
 
保井俊之氏(広島県立叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部学部長・教授/慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 特別招聘教授)
1962 年生まれ。東京大学教養学科卒。国際基督教大学博士(学術)。財務省及び金融庁の主要ポストを経て、政府系地域活性化ファンドの地域経済活性化支援機構(REVIC)常務取締役、中南米向け国際金融機関である米州開発銀行(IDB)の日本他5か国代表理事を務めた。

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科で2008年の開学以来教壇に立つ。米国PMI認定PMP。2021年4月に開学した、日本初のソーシャルシステムデザイン学部を擁する広島県立叡啓大学の初代学部長。地域活性学会理事兼論文誌編集委員長、日本創造学会評議員。(一社)エミーバンク協会理事兼最幸顧問。

専門は、社会システムデザイン、社会イノベーション、主観的ウェルビーイング論及び幸福学、金融、公共政策、対話理論及び地域活性化など。著書に『「日本」の売り方―協創力が市場を制す』(角川one テーマ21)、『中台激震』(中央公論新社)、『体系 グローバル・コンプライアンス・リスクの現状』(共著、きんざい)、『ふるさと納税の理論と実践』(事業構想大学院大学出版部)』、『無意識と「対話」する方法』(ワニプラス)等。2010 と11 年度の日本コンペティティブ・インテリジェンス学会論文賞、2012, 13, 14及び21 年度の日本創造学会論文誌の論文賞、をそれぞれ受賞。

第10回:2月22日(火)
17:00-19:00
有料オンライン講座
「誘拐への危機対応と危機管理コンサルタントの役割」
 
永久研二(エーオンジャパン株式会社 コマーシャルリスク第一部 クライシス・マネジメント・チーム シニア・コンサルタント)
英国のロイズ・オブ・ロンドンの在日エージェントにて保険のコンサルティング業務に従事した後、1993年より英国のリスクマネジメント・コンサルティング会社であるコントロール・リスクス・グループの東京事務所にて、19年以上にわたりセキュリティを中心としたリスクマネジメント・コンサルタントとして活躍。その後、米国系コンサルティング会社の日本代表を経て、2014年4月より現職。顧客企業の海外セキュリティ対策構築支援や、実際のテロ・誘拐などの有事における対応支援等の豊富な経験を生かしたコンサルティング・サービスを提供している。
第11回:3月29日(火)
17:00-19:00
有料オンライン講座
「実践的セキュリティ対策の立て方」
 
菅原 出(国際政治アナリスト、NPO法人海外安全・危機管理の会代表理事)

中央大学法学部政治学科卒業後、オランダ・アムステルダム大学に留学。国際関係学修士課程卒。東京財団リサーチ・フェロー、英危機管理会社役員などを経て現職。米国を中心とする外交、中東の安全保障やテロリズム、治安リスク分析や危機管理が専門。著書に『外注される戦争』(草思社)、『秘密戦争の司令官オバマ』(並木書房)、『リスクの世界地図』(朝日新聞出版)、『「イスラム国」と「恐怖の輸出」』(講談社現代新書)、『米国とイランはなぜ戦うのか?』(並木書房)等多数

>> 2021年度 危機管理人材育成講座 応募要項へ


 

NPO法人

海外安全・危機管理の会

入会のご案内

詳しくはこちら>>

安全情報コラム









“海外安全研鑽会”/

OSCMA懇話会

Copyright (C) Overseas Security & Crisis Management Association All rights reserved.